『青嵐のエース』特別企画
新春特別対決マシュマロタワーチャレンジ
みなさん!新年あけましておめでマシュマロ!!!
やってまいりました2020年!
今年は多くの企業が9連休(場合によってはそれ以上!)を謳歌してますね!その分、年末が大変だった方も多いのではないでしょうか?
我々サイコミも忙しい年末を乗り越えて、ようやく新春に辿り着いたわけですが…何やら我らが『かーくん』は不満を募らせております。
サイコミ運用チーム兼店長・かーくん
「年末年始の忙しい時期を乗り越えたはいいが…編集チームの連中の無茶振りは年々激しさを増すばかりだ…。言いづらいけどカサイさんに苦言を呈さねば…」
対決を乗り越えて信頼関係を結んだかーくんとカサイではありますが、よほどの無茶振りをされてしまったようです。
サイコミ編集長・カサイ
「おっしゃることはよーくわかりました!でもまあ、編集チームも作家さんが頑張って描いた原稿を読者のみなさんに届けるため、ギリギリまで頑張ってるんです 。お互い様ってことにはなりませんかね?」かーくん
「でも、運用チームの疲弊はピークに達してるよ?何とか定時に帰してはいるけど、その分就業時間は忙しすぎると思うんだよね」
カサイ
「うーむ。それは繁忙期ど真ん中のクリスマスにかーくんが奥さんと観劇デートに行ったのも要因だと思うんですけど…」
かーくん
「それを言われるときついな…」カサイ
「あ、そうだ!ここは一発、白黒つけちゃうのはどうですか?」
かーくん
「白黒つける?対決ってこと?」
カサイ
「そうです。ちょうどいい種目があるんですよ。お正月にふさわしく、門松みたいに立てちゃいましょう。マシュマロタワーを!」
かーくん
「マシュマロタワー!?」
カサイ
「さてはかーくん…青嵐のエース読んでませんね!?説明しましょう!マシュマロタワーチャレンジとは、ピーター・スキルマンというデザイナーがスタンフォード大学等で行ったチーム作りの実験である!」
かーくん
「す、すきるまん?すたんふぉーど?」
カサイ
「4人一組のチームに渡されるのは以下の物品!
マシュマロ:1個
パスタ:20本
マスキングテープ:90センチ
ひも:90センチ
はさみ:1本
これらを使って、相手チームより高いタワーを作るのです!」
カサイ
「パスタは1.7mmの太さで国産のもの(私が新卒で働いていた某社製造)を使用!ちなみに今回は新春特別対決ってことで、門松に見立てて緑に着色させてもらいました!制限時間は18分!頂上には必ずマシュマロをのせること!」
なお、他に細かなルールとして
・自立可能であること
・頂上にマシュマロを置くこと(パスタに刺していい)
・パスタ、テープ、ひもは切っても貼っても良いが、マシュマロは切ってはいけない
・テープで足場を固定してはならない
・計測の最中にタワーが立っていなければ記録にならない
といったものがあります。
ちなみに、世界記録は非公式ながら99センチとされています。これは、標準的なパスタを縦に5本並べたくらいの高さです。一般的には60センチを超えると相当高い部類に入ると言われています!
『青嵐のエース』読者からも『今までにない展開!』と大評判だったこのチャレンジ!白黒つけるにはうってつけです!
かーくん
「ちょっと待って?対決して何になるの?俺は編集チームに業務改善してほしいだけなんだけど!?」
カサイ
「編集チームは一癖も二癖もあるヤツらばかり…。単純な業務改善を求めても、聞いてくれるはずがありません。ここは一発、対決に勝ってイニシアチブを得たうえで、業務改善してもらいましょう!」
かーくん
「確かに一理あるな…。わかったよカサイさん!白黒つけよう!」
カサイ
「残念ながら私は編集長。編集チームの無茶振りも運用チームの苦労もわかるつもりです。今回ばかりは編集チームにも運用チームにも肩入れできません。…ということで、今回、編集チームはこの男に一任しました」
おっくー
「なんすかカサイさん?コイツ、ヤっちまっていいんすか?いやー。マシュマロタワーチャレンジで俺ら『エース』チームが負けるわけないじゃないですか?かーくん先輩?新年早々恥をかきたくないなら、おうちで新婚の奥さんとでもラブラブしてたらどうですか?」
かーくん
「唐突に嫁の話をするんじゃないよ!やっぱり編集チームは動物園だな!そっちこそ大丈夫なの?数々のコラム出演で社内知名度急上昇中の、俺の人脈舐めないでよね!」
おっくー
「動物園?クックック…むしろ褒め言葉ですね!かかってきてくださいな!」
ここに、2020年初の戦いの火ぶたが切って落とされました!
――両軍のメンバーを紹介しましょう!
まずはもちろん『青嵐のエース』チーム!勝利は当然として記録に期待のかかるところです!
【チーム①『青嵐のエース』チーム】
『青嵐のエース』編集担当。麻雀とマージャンとまーじゃんに明け暮れる日々を送っていたが、一念発起してサイコミに合流。学生時代は野球部で、中学時代にはなんと、ボーイズリーグで全国優勝経験もある(補欠として大活躍)。
緻密な作画で『エース』を支える、まさに『青嵐のエース』のエース作家。その手先の器用さでチームを勝利に導けるか!?
担当おっくーと二人三脚で『エース』を立ち上げた立役者。持ち寄られたアイデアをネームにしてきたその調整力で、チームをまとめ上げる!
編集チームの最終兵器。毒舌と気合を武器とする好戦的なファイター。口癖は「この豚野郎」!
対するは『かーくん店長』チーム!
サイコミの店長として数々の作品を届けるかーくん店長が、周りの同僚に声をかけて作ったチームです。「人脈を使って最強メンバーを集めた」「一発逆転を狙う」と意気込んでおりますが、果たして…。
【チーム②『かーくん』チーム】
2018年のクリスマス記事では彼女がいなかったのにあらゆる記事を経て知名度が増したためか運気が急上昇。一年経たずに結婚というゴールを決めたミラクルな男。今回、久々のコラムで気合が入る。
穏やかなほほえみの下に狂暴な筋肉を隠し持つ開発ディレクター。(最初は上半身裸で登場したので、慌てて服を着てもらいました)尊敬する人物は江頭2:50。
日本のマンガに夢を見てやってきた中国人プランナー。サイコミの運用を支える圧倒的分析力は、マシュマロタワーに通用するのか?
サイコミコラムには何度か登場している若手編集者…だったのだが、最近になってコミックアプリの開発がやりたいということで運用担当者に。サイコミが安定運用を続けられるように体を張っている。
新年早々の会議室に呼ばれ、両チームご対面!
かーくん
「血の海に沈めてやるよ!」
おっくー
「そのとぼけたツラをぐちゃぐちゃに引き裂いて店長の座からひきずりおろしてやんよ!」
勝利チームには編集長・カサイから豪華賞品があるとのことで、両者ますますヒートアップ!
カサイ
「レッツマシュマロタワーチャレンジ!!!」
先に動いたのは、『エース』チームのリーダー・おっくー!
おっくー
「こっちは攻略法を知ってるんだよ!『幼稚園児』のように!『動物園』のように!野性をむき出しでやればいいんだ!」
これはずるい!『エース』チーム、経験をもとにフルスロットルでスタートです!
根本
「そう!まずはマシュマロにパスタをぶっ刺すんや!えいっ!(ぷすっ)」
確かに『エース』第23話では、いきなりマシュマロにパスタをぶっ刺していました。
根本
「さらに…これが!こうなって!こうじゃ!」
おっくー
「うおお!立った!もうタワーじゃねえか!?」
H野
「この程度でタワーとは呼ばないでしょ!本当におっくーさんは口だけ豚野郎なんだから(笑)」
おっくー
「ぶ…ぶたやろう…」
武田
「おっくーさん!傷ついている場合じゃありませんよ!あっちを見てください!」
みつを
「もうやめてくださいよおおおお!」
悲痛な叫びの出所は、『かーくん』チーム!
みるとそこには、いきなりマシュマロを食べ始めようとするCHAOS。かーくんいじりに必死のブラックドラゴン。鼻をほじられて顔をしかめるかーくんの姿がありました……。
おっくー
「なんだあれは…動物園か…?」
根本
「あかん、おっくー。それ、負ける側のセリフや……」
攻略のためのフェイク野生で動くおっくーに対し、マジでフリーに動く『かーくん』チームの面々。
誰もタワーを作らないので、仕方なくみつをが動きはじめます。
みつを
「あっちを見てると、ひとまずマシュマロに刺せばいいみたいですね。ぶすっと……」
かーくん
「えー。そんなんで形になるの?」
ブラックドラゴン
「あ、ちょっと仕事の連絡きました」
CHAOS
「マシュマロ、一個しかないんですかね?おなか減ったんですけど…」
まとまりのない会話は、まさに動物園。
根本
「いくら『青嵐のエース』では自由に動いたチームが勝ったからといっても、自由すぎるで。これは、俺たちの勝ちや!」
『エース』チームが勝利を確信したその時――!
おっくー
「ぐああああああああ!」
根本
「どないしたんや!?おっくー!」
おっくー
「さ、触ったら折れた!ていうかタワーが崩壊した!脆い!脆すぎる!このパスタ!」
根本
「おっくーお前…意外と手先不器用なんやな」
おっくー
「……俺は不器用かつ怪力!自らの力を制御しきれないが故に、万年補欠だったモンスター!ブレーンとしては有能でも、作業者としては足をひっぱっちまうんだ!」
H野
「使えない豚野郎はもうパスタに触らないでください!あと、ブレーンとして有能だったことは私が知る限り、一度もないです!」
武田
「一応フォローしますけど…いつもの打ち合わせだとちゃんとしてますよ…」
仲間割れする『エース』チームに対し『かーくん』チームは意外にも、『エース』第23話のキャプテンチームと同様に作戦を立てていました。
みつを
「落ち着いていきましょう。まずは作戦です。1段ずつ繋いで4段くらい積み上げれば70センチ近く行くんじゃないですか?『エース』でも優勝チームはそれくらいの高さだったし、そのスコアなら負けないでしょ」
CHAOS
「『青嵐のエース』のキャプテンチームそのままじゃないですか」
かーくん
「でも、堅実でいいプランだと思うよ」
ブラックドラゴン
「まあ、やってみますか!」
『作戦を立てて行動する』というのは『エース』内では負ける流れ…。最初は動物園的な騒がしさだった『かーくん』チーム。知恵をつけたことが仇となるのかと思いきや。
ブラックドラゴン
「うおおおおお!」
ブラックドラゴン
「自立した!自立しましたよ!これは行けるんじゃ!?」
CHAOS
「この時点で30センチはありそうですね。何より美しいです」
みつを
「マシュマロ置いてみなくて大丈夫ですか?」
かーくん
「最後でいいんだよ!たぶんきっと!」
なんと、作戦通り成功しました!
振り返ると『かーくん』チームは周りを見てとりあえず作ってみて、ダメとなったら作戦を練り直すなど、コロコロと行動を変えています。これはもしかして、『エース』の明日夏と同じマインドなのではないでしょうか!?
しかし、『エース』チームにも、もちろん意地があります。『青嵐のエース』本編と同じく倒れては組むのトライアンドエラーを繰り返し続け、最終的に四角錐型のタワーに行きつきました。
根本
「きたきたきたきた!のびてきたでえええええ!」
曲がりながらも伸びるその姿は、『エース』で優勝チームが作ったタワーにそっくり!
しかし、ここで問題が……。
根本
「おい、おっくー!大変や!時間がない!パスタもないで!」
おっくー
「……俺が折っちまったから……」
H野
「やっぱり無駄な事しかしない豚野郎にパスタを触らせるべきじゃなかった!」
武田
「みなさん!残された時間で少しでも出来ることをやりましょう!」
根本
「せやな!しゃあない!H野さん、下の方支えてや……!」
根本さんは真剣な表情で、武田先生がホワイトボードに書いた『甲子園』の文字を背に最終調整します!その懸命にあきらめない姿もまた、『エース』の主人公・左京明日夏の姿と重なります!
さて、対する『かーくん』チームは…!
ブラックドラゴン
「これはいけるかも!」
なんと、『エース』チームに勝るともおとらない高さのタワーを建てていました!
しかし、三角錐型のタワーはギリギリのバランス。少しの振動で崩壊してしまいそうです。
かーくん
「とにかくテープで補強して!」
みつを
「めっちゃグラグラしてる……」
CHAOS
「あばばばばばば……」
――――――――
―――――
――
そして、あっという間の18分が過ぎました。
カサイ
「終了!手を止めてください!計測に入ります!」
ルール通り、測っている間はタワーを支えることは出来ません。不安そうにチームメンバーの見守る中、計測が入ります。
カサイ
「『エース』チーム……約51センチ!」
根本
「くう……自分たちの作ったマンガの数字を越えられんとは情けない…」
H野
「怪力豚野郎がパスタをあんなに折らなければ…」
おっくー
「めんぼくない……」
武田
「でもまあ、チームの絆は深まりましたよ」
やれることはやった『エース』チーム。相手チームの計測を待ちます……。果たして、結果は!?
カサイ
「『かーくん』チーム、約66センチ!」
カサイ
「ということで勝者は『かーくん』チーム!」
『かーくん』チームの4人
「「「「やったああああああ!!!!!」」」」
喜びを爆発させる『かーくん』チーム!
かーくん
「どうだあああああああ!編集チーム!!!!俺たちの力をみたかあああああ!!!!!!」
おっくー
「ぐぬぬ…」
カサイ
「私から優勝チームへの豪華賞品は、こちら!私がかつて働いていた某製粉メーカーのパスタ、1キロです!」
かーくん
「…オーマイガッ!豪華っていうには無理がない!?」
CHAOS
「でも、パスタ1キロあったらうれしいですよ。普通に」
みつを
「おせちに飽きる頃ですしね」
ブラックドラゴン
「来年はもっと豪華な賞品を提供してもらえるように、一年間お仕事がんばっていきましょう」
なんだかんだ勝利チームはうれしそう。一方、負けてしまった『エース』チームは悔しそうです。
おっくー
「くう……作品通りにやったつもりだったのに…」
根本
「思っていたよりもずっと難しかったな。とにかく手を止めないことを心掛けたつもりやけど、丁寧にやり過ぎたかもしれん」
H野
「仕方ないですよ。パスタを折る不器用豚野郎もいましたし」
武田
「マシュマロタワーチャレンジは奥が深いですね。…もしかしたら相手の方が僕らより『エース』で描いた『高い結果を残すチーム』の条件に当てはまってたのかもしれませんね」
――そう。武田先生がおっしゃった通り。『青嵐のエース』第23話で勝利したのは、戦略を練って挑んだキャプテンチームではなく、『動物園』と言われた左京明日夏たちのチームでした。そして、ピーター・スキルマンによって行われたマシュマロタワーチャレンジにおいても、優勝したのは知識も経験もない『幼稚園児』のチームだったのです。
かーくん
「それってどういうこと?」
おっくー
「実は、『青嵐のエース』の第23話で優勝したチームは、一番騒がしくて周りから見ると『動物園』とか『幼稚園児』みたいなチームだったんです…だから俺は勝利すべく、野生剥き出しのモンスターのつもりで挑んだのですが…」
根本
「本物のモンスターを前に、返り討ちにあってしもうたわけですわ」
おっくー
「かーくん先輩、乱暴な言葉づかいで、すいませんでした!」
元球児らしく爽やかに深く頭を下げるおっくー。それを制しながら、かーくんはふとつぶやきます。
かーくん
「なるほどな。要するに『動物園』とか『幼稚園児』みたいなのがいいチームってことなんだよね?」
おっくー
「一概にそうとも言えないんですが…詳しくは、『青嵐のエース』の第24話と第25話を読んでいただければわかります!」かーくん
「気になるな…よし。俺、この正月休みは『エース』を読んで、良いチームとは何かを掴んでみせるよ!」
ブラックドラゴン
「それよりまだ時間あるんで、もう一回やりませんか?」
H野
「いいですね。チーム変えてやりましょう。私、足を引っ張るクソ豚野郎のいないチームがいいです!」
おっくー
「俺はH野さんと同じチームがいいんですけどね…いつしか罵倒が心地よくなっちまいましたし…」
かーくん
「じゃあ、今度はチームをランダムに組み替えてもう一回やろう!」
カサイ
「あれ?かーくん、いいんですか?編集チームに勝ってイニシアチブをとって、業務改善させるのでは?」
かーくん
「もういいんじゃない?チームとして楽しくやれる状況が、一番の業務改善でしょ!さ、みんな!チーム分け始めるぞ!」
全員
「「「「おー!」」」」
気づけば編集も運用も最初の対決姿勢がどこへやら。マシュマロタワーチャレンジのチームビルディング効果が、早くも現れたようです。会社で、学校で、友人どうしで。チーム作りに悩んでいる方は、ぜひ、『エース』を読んでやってみてはいかがでしょうか。
2020年もサイコミは、コラムもマンガも全力投球!皆様の応援、よろしくお願いいたします!
終わり
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