謹賀新年特別企画
滝行じゃい!
謹賀新年!!
みなさん、あけましておめでとうございます!!!
突然ですが自己紹介をさせてください!!!
最近『サイコミ』編集部にやって来たやのと申します!
前職では超国民的マンガのメディアライターをそれはもうバッッッリバリにやっておりました!!
――が!! 一念発起して『サイコミ』にやって来ました!!!
「なんでそんな大きなお仕事辞めちゃったの!?」と思ったあなた!!!
自分は作家さんと共にマンガを作ってみたかったんです!!
31歳で覚悟を決め、転職! そう! まさに『宇●兄弟』のムッちゃん!!
そんな私ですが――…
ただいま極寒の中でこんな格好をしております。ふんどしパーカーというお見苦しい姿をさらしていることは重々承知しています。
ですが!
『サイコミ』のさらなる繁栄のため!
なにより自分がとんでもない〝ヒット作〟を作家さんと生み出すために~~~~~!!
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滝行を決行します!!
(※記事内の画像は一部修整しております)
:なんで俺まで…。もう2度とコラムには出ないって言い続けているのに……。
:みつをさん、ついにやってきましたよ。真冬の滝行をしに、多摩の山奥のお寺までね!
:遠すぎなのよ…。そして今日の気温何度なのよコレ……。
:5℃です!!!
:寒すぎる…。なんで真冬にやるの……。
:自分のマンガへの熱意は真冬の滝にも負けないほどアツイ!ってことを証明したかったんです!!
:1人でやってよ。
:愛社精神はないのか! 自分は滝行で〝ヒット作誕生祈願〟を!! みつをさんは『サイコミ』全体の繫栄を祈れー!!
:もう2度と『サイコミ』コラムに出なくてすむように祈りたい……。
ということでさっそく、作法にのっとって滝行開始!!!
(※なお、お寺の住職さん立ち合いのもと、安全に配慮し行っております)
:やはりまずは挨拶が大事ってことですね。
:飛んでくる水しぶき1つ1つが凶器…。
これによって異世界(山や滝)への入口を開くという意味合いがある。
:指剣で異世界への扉を開く…。そこはかとなくかっこいい。
:みつをさん知ってました? 滝行って1度死んで生まれ変わるって意味があるらしいですよ。トラックに轢かれるんじゃなくて、滝行で異世界転生って設定、新しくないですか?
:知らないけど、たぶんもうある。
それが終われば、いよいよ滝へ!!!
これで異界に入るために開けた門を閉じる。
:思ってたより、シンプルに終わった……!
:じゃあ次はみつをさんの番ですね。
:この一連の流れを全部耐えられる気がしない…。
:大丈夫! いけます!
2人ともやりました! やりとげましたよカサイ編集長!!
これで2022年の『サイコミ』はとんでもないことになりますよ!!!
:……滝に入ったら岩に背をつけてくださいって言われてビビってたけど、岩の冷たさなんて何も感じなかった…。そして俺の滝行をこんなにさらっと流すなら本当に呼ばないでほしかった。
いやぁ思ったよりは冷たかったですが、これも未来のヒット作のためと思えばがんばれましたね!!
:そうですか。それはよかったです! では続けて2回目いきましょう。
え?
:1回目で水に慣れ、2回目が本格的な修行になります。私が般若心経を唱え終わるまで、滝にあたり続けてください。
:……その般若心経はどのくらいの長さなんですか…?
:ニコっ(笑)
:!!??
【後日サイコミ編集部にて】
どうも改めてやのです。滝行の話ですよね? そうですね。正直あの2回目はキツかったですね(笑)。
住職さんが般若心経を読み終えるまで滝に入っていなければいけなかったんですが、その体感時間の長さたるや…。
般若心経は1分30秒程度だったらしいのですが、1時間以上には感じましたね。その1時間(1分30秒)の間に15回はリタイアを考えましたよ。
何よりキツイのが、冷たい、痛い、キツイを紛らわす方法がとにかくないんですよ。
他のことを考えられないほどの痛みなんです。
心臓が過去にしたことのない動きをしてて、そこからは痛いより苦しいの方がしっくりきますね。徐々に思考が回らなくなるんですが、水の冷たさで意識が叩き起こされるんです。
般若心経がどれくらいの時間で終わるのかを教えてくれなかったのは、それも修行のうちだかららしいですね。
そもそも、伝えても体感時間が全然違うため意味をなさないらしいです。
いつ終わるか想像がつかない苦しみというものがこの世で一番怖いことだと悟りました。
もう1歩がんばって滝に耐えれば〝達成〟というご褒美がもらえるんだ!と考えるんですが、その一方でもう1歩がんばってしまったら〝死〟が待っているのではないかと感じるくらいにキツくて怖かったです。
滝行に行く前にカサイ編集長に言われた「無理しない。死なないこと」という一言が何度も頭をよぎっていました(笑)。
【終了】
【滝行へ】
叫び声なんて出せないくらいキツい。ただ何か言葉を発して呼吸をしていないと意識が飛びそうになるので、「はぷはぷ」しか言えなくなる。
人間が死を前にしても発することができる最後のワードは〝は行〟なのだと悟りました。
しかし無事2回目も達成!!!!!!
:素晴らしかったです。
:では最後に、祈願をしましょう。今度は般若心経ではないのですが、また唱えてる間に滝にあたって、お恵みを頂けるようお願いをしてください。
!!!?
:3回目……?
:こんなガッツリ何回も入るなんて聞いてないよ……。
:ではここまでにしますか?
:…………。
はいということで、これにて滝行終了です。
いかがでしたでしょうか?
これが滝行をやりとげた男たちの顔です。
身も清め、気合いも満タンの編集者がいる編集部。
そうそれが2022年の『サイコミ』編集部なのです。
それを証明するかのように、2022年1月から~~~~
新連載がじゃんじゃんスタートするのです!!
自分の担当作は残念ながらまだありませんが、どれもおもしろいので読者のみなさまには是非とも楽しみにしていただければと思います!!!
そして自分も負けていられません!!
マンガへの熱はこの冷たい滝に打たれても少しも冷めませんでしたからね!!!!
こんな私とお仕事してみたいという方はぜひ『サイコミ』編集部までご連絡ください!!
それでは2022年も『サイコミ』をどうぞよろしくお願い致します!
今回は、東京都檜原村 九頭龍の滝・龍神の滝で修行させていただきました!
近くに温泉もあるので、滝行の後は温まって帰れますよ!!(体の芯の芯から冷えるので、温泉に入ってもしばらくは湯の温度を感じませんけどね!)
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