かーくん炎上！？　復讐の炎が身を焦がす！

　いいえ……。
　こんなひと気のない山奥に私がいる理由……
　それはサイコミに巣くう、
　こわ～～～い復讐モンスターによって拉致されて
　しまったからなのです……。

　これはそんな私が体験した、
　本当にあった冬の怖い話……。

：ふう…今年も無事に年を越せそうだねぇ。
あとは謹賀新年コラムを企画するだけだなぁ～。


：かーくんどうしたんですか？珍しく悩んでますね。



：珍しくは余計だけど、
今年の謹賀新年コラム何にしようかなって。


 ：それなら僕、良い案ありますよ。



：おっ！コラムに首突っ込みたくないみつをが珍しい。
なになに？


：何って……滝行ですよ。

：!?
いや、それ去年みつを＆やのペアがやったじゃん？


：「やったじゃん」
　じゃねぇぇぇぇ!!!


：!!??

：ちょうど一年前、急に企画丸投げして
極寒の年末に滝行させられたこと…

一生忘れないって
誓ってっから！



：感情をあまり表に出さないみつをが
ここまで怒るとは…。




 ：テメェの軽はずみな一言で俺とやのさんは……。




：でもあのコラムかなり盛り上がって評判よかったし、やのくんもノリノリでやってたし……。


：それはやのだけだろうがぁぁぁ!!
お前もやってみろぉぉぉーーー!!!




：ぐぬぬ…ッ！本気でやりたくねぇ…!!


：あの苦しみをッ！
 体験せずに!!
　　1年を終えることだけは!!!
　　絶対に許さないッッ!!!!




：……ぐぐぐぐぐッ!!!


：とにかくやれぇぇ!!
伊藤ォォォォォォ!!!
    (かーくんの本名)































みつをの怒りに負けました。
気温1℃の中、謝罪の意味も込めて滝行を行います。



：いいですね。その格好サイコー！



：めちゃくちゃテンション上がってるね…。


：死装束みたいで似合ってますよ。
(滝行には「一度死んで生まれ変わる」という意味も込められているのであながち間違いでもないかもしれません)


 ：俺はみつををここまで怒らせていたのか…。
むしろよく1年我慢したな…。



：今年もきたんですね。

そんなに悔い改めることが多い仕事なんですか？



 ：いや住職！
　面白いマンガを読者に届けるために
　　　　　精神から鍛えて祈願したいんですよ！
決して誰かの恨みを買ったわけではないです！


：深くは聞きません。では早速入っていきましょう。



 ：そろそろやりますかw いい写真撮りたいなぁ〜



 ：すごく楽しそうな顔してるね…。







この水温はヤバイ！
足がもげる！


 ：みつを足もげちゃう！無理！


：無理じゃねぇんだよ!

こっちは3回やってんだよ!!
忘れたなら滝に打たれてる間、
去年のコラム読み返してやろうか!?




：うううう……(泣)







：滝が当たる頭頂部がやばい！ 


頭がかち割れるーーー！


 ：ははっあっははっw　なんだこの気持ち！
　なんて清々しい気持ちなんだぁ!!
            　 かーくぅん、いい写真撮れてますよォ!!


：よければ去年はやらなかったんですが


：そこで座禅を組んでみましょうか。

：!?

：住職さん本当にありがとうございます。
やりましょう。


：みつを！ちょっと待って！


：いいからやれよ！


：(みつをの怒りを清めた方が絶対いいだろ…)



はっ！はぁ！
はっぷぷぷぷ!!はぁっふ!!



：出ましたね。
去年の滝行で俺とやのさんがたどり着いた
          「人間が死を前にして
            発することができるワードは〝は行〟説」。
なんか達成感や嬉しいやらで泣けてきた……。


：はい！　では上がってください。



：なんとかやりきった…。死ぬ…。



：住職さん、昨年に引き続きありがとうございました。


：我々は次があるのでこれで

：!?


：お勤めご苦労様でした。では私はこれで。



 ：みつを！これで終わりじゃないの…か？



：終わりなわけないじゃないですか。


：去年と同じことやって終わりなわけないだろォ!!!


 ：とんでもないモンスターを生み出してしまった…。


：来い！オラァ!!






：人っこ一人いない…。怖い…。俺もしかして……。



 ：自分で自分の入る穴を掘れとかそういう系？



：かーくんには今から…。



 ：(いやだ！墓穴は掘りたくないよ！)


：護摩行(ごまぎょう)をやってもらいます。



 ：護摩行？(穴掘りじゃなかった)



：炎で己のうちの煩悩に火をつけて焼き払い、さらに己で火を焚べて祈祷するんですよ。



 ：修行的なこと？なんでこんな何もない山奥で？ああいうのってお寺とかでやるんじゃないの？


 ：俺が焼いて、
  かーくんには俺の怨みの炎を
         味わってほしいなって。


 ：それもう護摩行じゃないんじゃ……。

なんて楽しそうに準備するんだ

 ：自分で燃やすって…燃やすの木だけだよね？



：…………。



 ：なんか言ってよ！


：ウルセェ！
焚いてやったからさっさと火の前に座れやぁ!!


 ：どんどん口悪くなるな…。






：あっつい！

 ：眉毛が燃え飛ぶ！

土下座しろぉ!!
伊藤ォォォォォォ!!!



 ：いや!ここで土下座したら眉毛だけじゃなく顔が無くなる!!


：じゃあ2023年のサイコミの繁栄を祈りまくれぇ!!



 ：急に真面目!!



：このままみつをの怒りに負けてばかりじゃいられない！言いなりなままも気に食わねぇ！(本音)
最後に滝行→護摩行で鍛えられた俺の気合を見せてやるぜ!!






 ：そしてみつを・・・ホントにすまんかった！



 ：かーくんの誠意で、俺の怨みも燃え尽きましたよ、
    真っ白にね。

炎の前で仲直り

これで私の本当にあった怖い話は終了です。
人の怨みとは本当に怖いものです。
ですがまだもう少しだけ、このお話は続くのです……。



：という厳しい修行を経て、
　みつをとのわだかまりも解け、
　より一層強い絆を結びましたので
　　　　　今年もサイコミをガンガン盛り上げていきますよ！
　　　　　護摩行のおかげか私のサイコミ魂も
　　　　　メラメラと燃えております！

新連載や新しいイベント、
アプリ改善などなど、
楽しいコンテンツをたっぷり
お届けできるよう頑張ります！

：それはとても期待してるけど、ちょっといいかな？


：はい？


：みつをは滝行も護摩行も眺めてただけなの？


：そうですね。みつをの怒りを私が一身に受けてました。


：かーくんが一人で怒りを受け止めるのもよかったよ。でも困難を共に乗り越えてこそ生まれる絆もあると思うんだよ。前回の滝行からみつをとやのくんの距離もグッと縮まったし。


：確かに・・・


：来年はもっと過酷な修行を乗り越えるコンビものが見てみたいなぁ～。


：たしかにぃ～……(ニタァ)







冬の滝行・護摩行(セルフ)は、自身の体調・周りの環境＆人間関係に考慮し行ってください。


　護摩行(セルフ)は甲武キャンプ村にてスペースをお借りしました。
　https://tabayama-kobu.jp/